さいき養蜂園とみつばちのおはなし
みつばちの営み
私のみつばちは、2月から小田原の有機農法梅園で梅の開花とともに梅の蜜と花粉を食べて子育てが始まります。雪が消え桜の咲くころに南魚沼にもどり、採蜜が始まります。
ひとつの巣箱には、1匹の女王蜂と少しの雄蜂、多くの働きバチ(女王の娘たち)が暮らしています。
働き蜂の寿命はひと月。前半はお掃除、育児、門番、給餌などの内勤で、早番、遅番、夜勤もあります。
難しいのは給餌で、幼虫3日目までは栄養豊富なローヤルゼリーを与え、4,5,6日目には蜂蜜に切り替えます。
もしローヤルゼリーをやり過ぎたら大変! 大きくなりすぎて巣房に収まらなくなります。
女王蜂が1日に千個産卵しても正確にこの児は3日目、こちらは4日目と見極めます。
毎日新人が何百と群れに加わる中、司令塔はいなくても自分がなすべきことは解かり、大きな群れは5万から7万匹に増えても乱れはありません。
後半は外勤で、日中花の蜜を集めます。 集めた花の蜜は一旦蜜胃に貯めて内勤蜂へ渡します。
その時が【花の蜜】が【はちみつ】へと変わってゆく瞬間。 これを夜勤の大勢の働きバチが羽を震わせ筋肉運動し35℃の温度を作り羽で風を送り水分を蒸発させて蜜を濃縮し、明け方には最も濃厚な蜂蜜となります。
早番蜂は、日の出と共に今日の蜜を集めだし、やがて巣箱がいっぱいになります。
これ以上蜜を貯めるところがなく、女王蜂も産卵することができないので、われら養蜂家が採蜜をさせていただき、空の巣を戻します。そうすると蜂たちは存分に働ける喜びを顔に表して仕事をしています。
さいき養蜂園について
郷里南魚沼にUターンし養蜂業を起業しました(58歳)。蜜蜂を通して見た40年ぶりの南魚沼の自然は植生が豊かでした。
春はさくら、山藤、桐、子供の頃泳いだ魚野川河川敷にはニセアカシアが広がっていました。東北への移動養蜂を含め様々な花の香りの蜜を楽しめます。
さいき養蜂園
〒949-6425 新潟県南魚沼市姥島新田385-1
TEL. 080-5473-4889
お問い合わせ